プライオリティ・パスとは?年会費の仕組みや使い方・同伴者利用のやり方を解説
空港ラウンジを利用するのであれば、ぜひ知っておきたいのが「プライオリティ・パス(Priority Pass)」の存在。
海外旅行やクレジットカードについて調べていたときにプライオリティ・パスについていかけたことはないでしょうか。
プライオリティ・パスを持っていると、対象になっている世界中の空港ラウンジが使えて便利になりますよ。
このページでは、プライオリティ・パスの仕組みや使い方、どこの空港で使えるのかなどについて徹底的に詳しく紹介していきますね。
このページの目次
プライオリティ・パスとは?
プライオリティ・パスとは、空港ラウンジに入るための会員証みたいなもののことです。
申し込むことでクレジットカードと似たようなカードが届き、プライオリティ・パスの対象になっている空港ラウンジの受付で提示することで中に入れるようになりますよ。
2020年10月の時点では、世界148カ国・600都市・1,300ヶ所以上の空港ラウンジでプライオリティ・パスが使えます。
このサイト「空港ラウンジ.com」を始めたときと比べると、使えるラウンジ数が倍近くに増えました。
▼実際のプライオリティ・パスのカードはこんな感じですね。黒いカードがなんとなくカッコよく見えます!
あとで詳しく紹介しますが、プライオリティ・パスを無料で手に入れる方法もありますので、自分には手が届かないと諦める必要はありません!
私もプライオリティ・パスを無料で手に入れて、海外の空港ラウンジを使っていますし、お金を1度も払ったことがないです。
プライオリティ・パスの使い方は簡単!
実際にプライオリティ・パスを手に入れたとき、空港ラウンジでどのように使えばいいのか難しく感じるかもしれませんね。
しかも海外の空港ラウンジだと日本語も通じないので、余計に不安になるかと思います。
プライオリティ・パスの使い方はとても簡単で、空港ラウンジの受付でプライオリティ・パスを提示するだけで大丈夫です!
プライオリティ・パスに対応している空港ラウンジであれば、受付スタッフさんもわかっているので、特に言葉を交わす必要もなかったです。
私が何度か利用したときも、プライオリティ・パスを受付で提示して、受付スタッフさんが何やらメモを取ったあとに通してもらえました。
ラウンジ内に通してもらえたら、その国の言葉でお礼を伝えると感じがいいですよ。
実際の空港ラウンジ内の様子はどんな感じ?
プライオリティ・パスを使って入れる空港ラウンジって、「実際のところどうなの?」と思うかもしれないので、実際に行ってきたラウンジの様子を紹介しますね。
まずは、写真で見ていただきましょう。
参考:オークランド国際空港のラウンジ
▼食べ物類が充実しています。
▼スイーツが置いてあるラウンジも。
▼アルコール(お酒)の種類も豊富です。私はお酒を飲まないですが、飲む人には最高ではないでしょうか。
▼ラウンジの座席も1つ1つがゆったりとしていて、座り心地がとてもいいです。優雅な気持ちでフライトまでの時間を過ごせる仕組みが多いですよ。
また、すべての空港ラウンジにあるわけではないですが、シャワーが設置されている空港ラウンジもありました。
深夜になるロングフライトの前とかに入ると、体がスッキリした状態でフライトに臨めますよ。私も一度使ったことがあり、普通に快適でした。
日本国内にもカードラウンジと呼ばれる、ゴールドカード以上を持っていると入れる空港ラウンジがあります。
カードラウンジとプライオリティ・パス対応のラウンジは、同じ空港ラウンジでも設備が全然違っていて、圧倒的にプライオリティ・パスで使えるラウンジのほうがおすすめです。
何より食事ができるのはプライオリティ・パス対応のラウンジならではですね。こういった特典があるので、海外旅行や出張をする場合はプライオリティ・パスを持つことをおすすめしています。
プライオリティ・パスの年会費一覧
プライオリティ・パスがあると、対象の空港ラウンジが使えるようになるため、手に入れようと思うとお金がかかりそうなイメージがあると思います。
プライオリティ・パスには会員ランクごとに年会費が違っていますので、まずは一覧にしてみました。
会員ランク | 年会費 | 会員利用料 | 同行者利用料 |
---|---|---|---|
スタンダード会員 | 99ドル | 35ドル | 35ドル |
スタンダード・プラス会員 | 329ドル | 35ドル (10回まで無料) | 35ドル |
プレステージ会員 | 469ドル | 無料 | 35ドル |
無料で空港ラウンジを使おうと思うと、少なくともスタンダード・プラス会員にはなっておきたいですね。
ただ、見ての通りどの会員ランクでも年会費が必要で、いずれも高いですよね。ドルというのは米ドルのことなので、1ドル100円で仮定して計算すると高いのがイメージできると思います。
一部のクレジットカードの付帯で、無料でプレステージ会員になれる
プライオリティ・パスの年会費を見てしまうと、わざわざお金を払って使うほどのものなのか…と思ってしまうのは自然だと思います。
ところが実は、一部のクレジットカードではプレステージ会員状態のプライオリティ・パスが別途申し込むことで手に入ります!
私もこの方法でプライオリティ・パスを手に入れたので、クレジットカードの年会費以外のお金はかかっていません。つまり、プライオリティ・パスは無料で手に入れました!
プライオリティ・パスが無料で手に入るクレジットカードの一覧
では、どのクレジットカードだとプライオリティ・パスが無料で手に入るのかが気になるかと思います。
以下で代表的なカードを一覧にしてみました。
カード名 | 年会費 | 家族対応 |
---|---|---|
楽天プレミアムカード | 11,000円 | – |
JCBゴールド ザ・プレミア | 16,500円 | – |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード | 22,000円 | – |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 22,000円 | ◯ |
ミライノカードPLATINUM | 27,500円 | – |
JCBプラチナ法人カード | 33,000円 | – |
楽天ブラックカード | 33,000円 | ◯ |
JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ | 34,100円 | ◯ |
JAL・JCBカード プラチナ | 34,100円 | – |
三井住友カード プラチナ | 55,000円 | ◯ |
ラグジュアリーカード チタニウムカード | 55,000円 | ◯ |
JCB THE CLASS | 55,000円 | – |
ANA JCBカード PREMIUM | 77,000円 | – |
ANA VISAプラチナプレミアムカード | 88,000円 | – |
ラグジュアリーカード ブラックカード | 110,000円 | ◯ |
ダイナースクラブプレミアムカード | 143,000円 | ◯ |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | 143,000円 | ◯ |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | 165,000円 | ◯ |
ANAダイナースプレミアムカード | 170,500円 | ◯ |
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード | 385,000円 | ◯ |
いずれも年会費が高いクレジットカードばかりですが、プライオリティ・パスのプレステージ会員の年会費は469USDなので、プライオリティ・パスの年会費よりも安いクレジットカードが多いですね。
1ドル100円換算すると、プレステージ会員は年間46,900円かかります。これだけでクレジットカードの年会費の元が取れています。
おすすめのクレジットカードはどれ?
これらのクレジットカード中で、プライオリティ・パスを持つことを考えたときにおすすめなのがいくつかあります。
まずは楽天プレミアムカードですね。
プライオリティ・パスが持てるクレジットカードの中ではダントツで年会費が安いです。
楽天ポイントも貯まりやすいですし、海外旅行や海外出張が多いなら楽天プレミアムカードが1枚あればいいと思います。
もう1枚あげるならセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードでしょうか。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、楽天プレミアムカードと比べると高く感じるかもしれませんが、プライオリティパスが無料で手に入るカードの中では年会費がかなり安いですよ。
JALマイルを貯めやすいカードでもあるし、最も年会費の安いプラチナカードで審査も通りやすいので、ステータスも求めるのであれば、このカードがおすすめ。
私もセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードを使っています。
同伴者が無料になるクレジットカードもあります
プライオリティ・パスで入れるのは、基本的に本人のみとなっています。同伴者がいる場合は別料金が発生する仕組みですね。
1人で動いているならいいですが、カップルや家族で旅行しているときは使いづらいですよね…。
同伴者もプライオリティ・パスを持っていればそれで解決なのですが、なかなかそういうわけにもいかないと思います。
そこで使いたいのが、同伴者も無料で入れるプライオリティ・パスを使うことです。
一部のクレジットカードで付帯できるプライオリティ・パスだと、同伴者無料にもなるのでお得になります。
カード名称 | 年会費 | 同伴者無料の人数 |
---|---|---|
楽天ブラックカード | 33,000円 | 2人 |
Recognized VIP | 22,000円〜55,000円 | 1人 |
JCB THE CLASS | 55,000円 | 1人 |
スルガVISAプラチナカード | 66,000円 | 1人 |
スルガVISAインフィニットカード | 132,000円 | 4人 |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード | 143,000円 | 1人 |
ANAアメックス・プレミアム・カード | 165,000円 | 1人 |
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード | 385,000円 | 2人 |
プライオリティ・パスで同伴者無料も含まれるクレジットカードとなると、年会費も高くなりますね。
日本国内でプライオリティパスが使える空港の一覧
プライオリティ・パスを持っていると、日本の空港ラウンジは対象になっているのかも気になるかと思います。
数は少ないですが、以下の空港ラウンジと施設が対象ですよ。
- 羽田空港:第1ターミナルPOWER LOUNGE(NORTH・CENTRAL・SOUTH)、第2ターミナルPOWER LOUNGE(NORTH・CENTRAL)・エアポートラウンジ(南)、第3ターミナルTIAT LOUNGE
- 成田空港:IASS Executive Lounge、ANAラウンジ、I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-、I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-
- 中部国際空港:KALラウンジ、スターアライアンスラウンジ、セントレアグローバルラウンジ、THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR、くつろぎ処、海膳空膳
- 関西国際空港:KIXエアポートラウンジNODOKA、ラウンジ六甲、ラウンジ金剛、ラウンジアネックス六甲、ぼてぢゅう
- 福岡空港:KALラウンジ
参考:日本国内で使えるプライオリティパスラウンジとお店の一覧
ぼてぢゅうで使えるのがすごい
この中で目立つのが、関西国際空港にあるお好み焼き屋のぼてぢゅうで使えること。
細かなルールはいろいろとありますが、1人あたり3,400円まで無料になります。つまり3,400円までなら無料で食事できるようなものです!
関西国際空港でフライトする機会があれば、食事がてら使ってみるとお得ですよ。
同伴者が無料になる国内のラウンジ
同伴者も含めてプライオリティ・パスで入れる日本国内の空港ラウンジは以下の通りです。
- 成田空港:KALラウンジ、IASS Executive Lounge
- 中部国際空港:KALラウンジ、スターアライアンスラウンジ
- 関西国際空港:ラウンジ六甲、ラウンジ金剛、ラウンジアネックス六甲
- 福岡空港:KALラウンジ
各空港のKALラウンジでは、プライオリティ・パス1つにつき2名まで同伴可能です。また、2歳未満も無料で入れますよ。
IASS Executive Loungeの場合は12歳未満だと無料で入れるため、家族旅行に使いやすいです。
プライオリティ・パスの有効期限・更新について
プライオリティ・パスには有効期限があります。プライオリティ・パスのカードの右下に有効期限が書かれているので、それまでなら使えますよ。
有効期限が来たら更新しなきゃ…と思うかもしれませんが、私が作ったプライオリティ・パスは毎年更新の時期になると新しいカードが届きます。
そのため、特に手続きする必要なくずっと使えていますよ。
プライオリティ・パスの申し込み方法
プライオリティ・パスは自分から申し込まないと手に入りません。対応しているクレジットカードを作っただけではプライオリティ・パスが届かないです。
プライオリティ・パスを作りたいと思ったときは、そのクレジットカードのマイページからプライオリティ・パスを発行する手続きをする必要があります。
私がプライオリティ・パスを作ったときも、クレジットカードができたあとに別途手続きをして手に入れました。
さいごに
世界中を飛び回っているのであれば、プライオリティ・パスは欠かせないものです。私も海外旅行のたびにお世話になっています。使うごとに持っていてよかったと思いますね。
フライト前のひと時をぜひラウンジで優雅に過ごしてくださいね。
プライオリティパスに対応している空港ラウンジを探す場合は、以下のページからどうぞ。
「空港ラウンジ.com」では、日本をはじめとした世界中の空港ラウンジを紹介しているウェブサイトです!
参考:空港ラウンジの一覧