アタテュルク国際空港 Comfort Lounge
トルコ・イスタンブール、アタテュルク国際空港のComfort Loungeを紹介します。
アタテュルク国際空港は、国内線と国際線ターミナルとに分かれていて、今回は国際線ターミナルを利用したので、ラウンジに行ってきました。
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国際線ターミナルのラウンジは、ほぼ1ヶ所に集まっている
出国審査後の保安検査場を過ぎて右に曲がり、免税店が並んでいるエリアの突き当りにあるフードコートを目指します。
保安検査は、空港入口で中に入るときと出国審査後の2回受けなければなりません。
どちらも利用客で混み合うので、時間に余裕を持って空港へ行きましょう。
フードコートの中央にエスカレーターがあります。
上へ行くと、Comfort Lounge、HSBC Club Lounge、Millennium Loungeの3つ、下へ降りるとPrimeclass CIP Loungeがあります。
この4つのラウンジのうち上の階にあるMillennium Loungeだけがプライオリティ・パスで入場できません。他の3ヶ所は、プライオリティ・パスで利用できます。
ちなみに、プライオリティ・パスを持っているとComfort Lounge、HSBC Club Lounge、Primeclass CIP Loungeの3ヶ所を「ハシゴする」ことができますよ。
上の階へ行きましょう。
エスカレーターの目の前に3つのラウンジがあります。
プライオリティ・パスで入場できないMillennium Loungeです。入口の看板に利用できる航空会社が書かれていますよ。
HSBC Club Loungeです。
こちらは、プライオリティ・パスで入場できます。
こちらが、今回紹介するComfort Loungeです。24時間営業。
上の階の3つのラウンジは、入口が向かい合っていてお互いに目と鼻の先です。
Comfort Loungeの入口の看板には、どのカードが使えるのかが表示されています。
ダイナースクラブカードも使えますね。
ラウンジ内の様子
下の写真は受付です。
壁には、フライトインフォメーションがあります。
受付のスタッフに言うと、Wi-FiのSSIDとパスワードが書かれた紙をもらえます。
このWi-Fiは、下の階のPrimeclass CIP Loungeと同じSSID、パスワードなので、どちらかのラウンジで一度接続すると他方でも使えます。
受付横には、雑誌が置かれています。
日本語の雑誌はありません。
ラウンジは、それほど広くはなく、窓がありません。
しかし、室内は明るいです。
座席数は多くありません。中はすべて禁煙です。
壁側の座席の椅子と椅子の間にだけコンセントがありました。
日本の空港ラウンジのようにコンセントが多数あることは珍しいので、スマホ等を充電する場合は、モバイルバッテリーを持参するほうがいいでしょう。
フードコートに新聞がありました。日本語の新聞はありません。
1人掛け用のブースが4席あります。
照明スタンドがないので、少し薄暗く感じます。
コンセントが見当たりません。
電子ロック式のコインロッカーです。
機内持ち込み可能サイズのスーツケースが入るくらいの大きさでした。
フードコーナーには、意外な食べ物があった
ラウンジの一番奥にフード・ドリンクコーナーがあります。
左から、穀粉で作った生地の中にチーズや肉などを詰めて作るパイに似た料理のブレクが2種類。
肉を薄く叩きハムとチーズを包み、油で揚げるカツであるコルドン・ブルー。右端にあるのが野菜煮込み料理のラタトゥイユ。
ブレクは、トルコ料理ですが、他はヨーロッパの料理です。
隣にも料理がありましたよ。
詳しく見てみましょう。
牛乳です。グラスは小さく、一口サイズでした。
スイーツです。
トルコスイーツではなく、ごく普通のケーキでした。
前菜(メゼ)です。
トマト、きゅうり、タマネギ、ピーマンなどを角切りにし、オリーブオイル、レモン汁やビネガー、塩で和えたトルコの代表的なサラダであるチョバンサラタス(羊飼いのサラダ)がありました。
奥にカップのヨーグルトが置いてありましたよ。
トルコ発祥のブレクは、いっしょにヨーグルトを食すことがあります。
街のレストランや食堂で食べる前菜と違い、どのサラダも具材を小さく刻んでいました。
グラスに一口サイズのサラダもありましたよ。
チーズもありました。
下段中央の白いペースト状のものは、ひよこ豆を茹でてペースト状にし、ゴマペースト、にんにく、レモン、塩などを加えた料理のフムスです。
片隅に寿司とガリ、わさびがありました。
トルコの空港に寿司があるとは思っていなかったので、これには正直驚きましたね。
ショウケースの隣には、オリーブとパンがありました。
細いステック状のものもパンです。
トルコ特有のパンは、残念ながらありませんでした。
スープです。
見た目はコーンスープのようですが、トルコでは日本の味噌汁のように食事で欠かさず口にするメルジメッキチョルバス(レンズ豆のスープ)です。
ショウケースの横にスパイスとソース類も置いてありました。
コーヒーは、従業員にお願いしていれてもらう
ドリンクコーナーも見てみましょう。
フルーツジュースやコーラ、水とビールは冷蔵庫の中にあります。
ビールはもちろんトルコビールのエフェス。ラウンジを訪れたときは、アルコール度数が低いエフェス・ライトとアルコール度数が少し高いカラメル色のエフェス・ダークの2種類がありましたよ。
冷蔵庫がパンやオリーブがあるテーブルの下にあるので、中から取り出すのに身をかがめなければいけません。
カウンターには、別の飲み物が用意されています。
アルコール類が充実しています。
りんごは、切らずに丸ごと1個置いてありました。
ケースの中におつまみ用の豆がありました。ティーパックの紅茶もありますね。
トルコのチャイダンルック(2段式やかん)です。
チャイダンルックは、上下のやかんがステンレス製あるいは陶器がほとんどですが、ラウンジにあったのは上が陶器、下がステンレス製でした。
下のポットでお湯を沸かし、その蒸気で上のポッドに入れた茶葉を蒸らすことで、風味豊かな濃い紅茶をつくることができます。
コーヒーメーカーは、カウンターの奥にあり自分で煎れることができません。
従業員にお願いして、好みのコーヒーをいれてもらいます。少し不便ですね。
普通のコーヒーの他に、トルコ・コーヒーも作ってもらえますよ。
コーヒーメーカーのボタンを押すだけとか、カップに注ぐだけですぐに飲めるわけではなく、注文してからお湯を沸かすので提供されるまでに時間がかかります。
寿司が気になったので、食べてみた
トルコの空港なのでトルコ料理を期待したのですが、種類があまり多くなく残念に感じました。
フードコーナーの料理で日本人として気になったのが寿司。
正確には寿司のようなもの。
どんなものなのかトライしてみました。
キュウリを細く刻んでいる海苔がない、さび抜きのかっぱ巻きです。周りに白ゴマをまぶしてありました。
しっかりとした酢飯なのにご飯が乾燥していたので、指で摘むと米粒がボロボロと崩れて落ちました。ちょっと残念な寿司だったかな・・・。
わさびも乾燥していて、粘土のように固くなっていました。
ガリは、味が少しきつかったのですが、日本で食べるガリと変わりありません。
例えるなら、スーパーの寿司コーナーにある小さく袋詰されたガリと同じレベルの味です。
箸がないので、フォークか指で摘んで食べるしかありません。
Wi-Fi速度を測定してみました
夜23時頃、利用客が多いラウンジ内でWi-Fiの速度を試してみました。
速くはありませんが、SNS利用には問題ない速度だと思います。
ラウンジを利用しての感想
プライオリティ・パスで入場できるラウンジの中で、人の出入りが一番多いです。
窓がなく空港の外を眺めることはできません。照明が多く中は明るいです。
雰囲気もいいので、くつろぐには悪くはないラウンジですね。
コンセントが少なく、デスクワークに適した椅子や机ではないので、ノートパソコンを広げてのビジネス利用には向かないと思います。
スタッフは皆さん気さくで、カメラを持ってラウンジ内を撮影しているとスタッフから自分も撮ってくれ、と言われ記念写真を撮ることが何度もありました。
トルコ料理も一部あるので、トルコを飛び立つ前に料理を堪能するのもいいでしょう。