オーストリア航空(OS052便)ビジネスクラス搭乗記 成田−ウィーン B777-200ER
オーストリア航空で成田国際空港からオーストリア・ウィーン国際空港へ行きました。ウィーンからヨーロッパ入りして陸路で東欧を周遊するためです。帰国便は別の航空会社のため、オーストリア航空は往路だけの利用でした。
オーストリア航空を利用するのは2回目です。今回は、ビジネスクラスに搭乗したので詳細をお伝えします。
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成田国際空港(NRT)
オーストリア航空のチェックインカウンターは、第1ターミナル南ウィング4階の出発ロビーにあります。B、Dゾーンですが、ファーストクラス、ビジネスクラス専用のチェックインカウンターはBゾーン、エコノミークラスはDゾーンです。
エコノミークラス、ビジネスクラス共に同じスターアライアンス加盟航空会社のルフトハンザドイツ航空との共有チェックインカウンターです。
スターアライアンスゴールドメンバーの方は、Bゾーンにあるスターアライアンスゴールドメンバー専用カウンター(B1)も利用できます。
成田空港第1ターミナルのチェックインカウンターについては、成田国際空港公式WEBサイトの「ターミナル案内」の「航空会社案内」に案内図が載っています。
また、オーストリア航空のWEBサイト「フライト情報・サービスご案内」の「成田空港でのチェックイン」にも詳細が出ていますので、御覧ください。
航空会社によっては、ビジネスクラスへのアップグレードを実施しているところもあります。オーストリア航空もビジネスクラスへアップグレードの申し込みを受け付けていますが、成田・ウィーン線のOS052便はアップグレード対象外です。ご注意ください。
チェックインカウンターに向かったのですが、すでに多くの人で混み合っていました。
チェックインを済ませて搭乗券をもらい、保安検査場へ行きます。成田空港はファーストクラス、ビジネスクラスの搭乗券提示で保安検査のゴールドトラック(優先レーン)が使えます。もちろんスターアライアンスゴールドメンバーの方も利用できます。
成田空港ANAラウンジ(第4サテライト)
オーストリア航空は、成田空港に自社のラウンジがありません。スターアライアンス加盟航空会社のANAかユナイテッド航空のラウンジを利用することができます。
成田空港第1ターミナルのANAラウンジは、第4サテライトと第5サテライト、ユナイテッド航空のラウンジは、第3サテライトにあります。いずれも南ウィングです。
搭乗ゲートが41番なので、最寄りのANAラウンジ(第4サテライト)を利用しました。保安検査場から一番遠いので、時間に余裕を持って行きましょう。
営業時間:ANAラウンジ(第4サテライト) 7:00~最終便出発まで
成田空港のANAラウンジの利用条件については、ANA公式サイト(ラウンジ詳細[国際線]|Service & Info[国際線]|ANA)を御覧ください。
ファーストクラス及びANAダイヤモンド会員の方は、4階のANA SUITE LOUNGEを利用する事ができます。ビジネスクラスは、2階のANA LOUNGEです。
ANA LOUNGEの受付で搭乗券を見せて入室します。軽食コーナーです。サイズは小さいですが、パンやサンドイッチ、お寿司等があります。
アルコール類は、種類がたくさんあり充実しています。
ラウンジは広く座席数は多いです。搭乗時間までゆったりくつろぐことができます。
オーストリア航空 OS052 ビジネスクラス搭乗記
搭乗ゲートへ向かいます。ビジネスクラス、スターアライアンスゴールドメンバーは、優先搭乗ができます。
残念ながら、駐機しているOS052便の機体全体の写真を撮ることができませんでした。
ビジネスクラスなので、この通路へ進みます。右は、エコノミークラスです。
オーストリア航空 | ビジネスクラス |
---|---|
座席数 | 48席 |
シート配列 | 横1-2-1または横2-2-2 |
シートピッチ | 111.7cm(シート幅48.9cm) |
リクライニング | 180度 |
機内に乗り込むと、すでにほとんどの乗客が座っていました。ビジネスクラスの乗客は、私を含めて日本人ばかりでした。窓側の席を希望したのですが、通路側しか空いていません、とチェックイン時に説明を受けました。とても残念です。
OS052便のビジネスクラスのシート配列は、横1-2-1と横2-2-2が交互に配列されるスタッガード式です。つまり、通路側の座席はすべて2席、窓側は縦にソロシートと2人並びのシートが交互に並んでいます。
やはり今までの座席で心地が良かったのはダントツで大韓航空のビジネスクラスです。
座席はすべてマッサージ機能を内蔵したフルフラットシートです。
座席には、枕と毛布とスリッパが、肘掛けには機内食メニューが置いてありました。
シート幅が広くゆったりできます。クッションは少し硬めで、座り心地が良かったです。
こちらは、窓側の座席です。
チェックインカウンターで、「本日のビジネスクラスは満席です」と説明を受けたのですが、窓側のソロシートが空いていました。客室乗務員に断って、席を移ればよかったと後悔しています。
座席の前には、15インチのタッチスクリーンが設置されています。約30本の映画のうち3分の1は、日本語吹き替え版です。
音楽はCD150枚分で、約24種類はオペラやクラシックです。他の航空会社に比べてこの数は圧倒的に多いですね。音楽の都ウィーンへ向かう飛行機らしいです。
座席はフルフラットシートになるので、足元にかなりの余裕があります。まったく窮屈に感じません。
モニターの右には電源ボタンの他にUSB充電ポートとイヤホンジャックがありました。
モニター両側には、グラスや小物を入れるポケットがあります。
ノイズキャンセリングヘッドホンです。作りがチープな感じがしました。もう少し高級感があればいいのですが。
肘掛けを見てみましょう。
窓側のソロシートは両サイドに肘掛けがありますが、2人並びのシートは左右どちらかにしかありません。
タッチパネル式のリクライニング用コントローラです。マッサージ機能もこちらで操作します。
肘掛けのフタを開けると、コントローラが収納されています。照明やモニターの音量調整、客室乗務員を呼ぶ際に使います。
写真手前にある四角い銀色で、人が座っているアイコンのボタンを押すと・・・
肘掛けの下からテーブルが飛び出します。これは二つ折りの状態で、さらに開くことができます。
これは開いた状態です。
15インチのMacBook Proを置いてみました。スペースに余裕があります。
テーブルを収納するときは図のように矢印の方向に操作するのですが、クセがあります。横に押してから回すだけなのに、横に押してからなかなか回すことができませんでした。
少し上に持ち上げ気味にして押すと上手くいきます。コツを掴むまでに何回も試しました。
肩のあたりには、LEDランプとUSB充電ポート、デュアルタイプの航空機用オーディオジャック、110V電源ポートがあります。ポケットには、アメニティが入っていました。
電源ランプが赤色です。これは、使用不可です。電源を使いたいときは、客室乗務員に使いたい旨を伝えます。客室乗務員がスイッチを入れてランプが緑色に変わると使用できます。
日本の電源がそのまま使えます。
毛布です。厚手ではありません。柔らかい肌触りでした。
スリッパです。
薄くなく手触りはいいですが、高級感は感じられません。
アメニティ
座席の肩のあたりにあるポケットにアメニティが入っています。
ポーチの生地が柔らかく、手触りがいいです。私が手にしたアメニティには王冠の刺繍が施されていましたが、オーストリアをモチーフにしたデザインの刺繍が他に3種類あります。
大きさがわかりにくいので、比較のためにiPhone 6を置いてみました。
アイマスク、靴下、耳栓、歯ブラシ、歯磨き粉、靴べら2本、フェイスローション、ミント味のキシリトールキャンディ、ネットショッピングで使えるバウチャー(割引券)が入っています。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクは、フランスのシャンパーニュ(シャンパン)またはイタリア・ヴェネト州産のプロセッコのどちらかを選べます。どちらもスパークリングワインです。
私は、シャンパーニュ(シャンパン)を頂きました。よく冷えていました。華やかな泡立ち、フルーティーな味わい、快い後味が残ります。
OS52便 ビジネスクラス機内食
離陸後機内食(ファーストサービス)
<オードブルのワゴンサービス>
スモークサーモン / クリームチーズ
ヴォルケーノ・ハム / フォアアールベルク産マウンテンチーズ
リプタウアー / リコッタ
カリフラワーのフライ / タルタルソース<和食前菜盛り合わせ>
湯葉トロわさび / 鶏肉の山椒焼き
かに奉書巻 / 紅芋だんご / 鮎甘露煮
日本そば、茶そば
【スープ】
<ビーフコンソメスープ>
バターダンプリング
【メインディッシュ】
<洋食メニュー>
・豚肉のグリル
クリーミーなマッシュルームのラグー / ベーコン・ダンプリング
ベビーキャロット / グリーン・アスパラ
または
・サーモン・フィレ
ほうれん草クリーム / セロリ入りマッシュポテト
根菜 / 新鮮なホースラディッシュ
<和食メニュー>
・牛しゃぶしゃぶ肉と青梗菜のミルフィーユ仕立て
青梗菜 / 白菜 / エリンギ
胡麻だれとポン酢だれを添えて
ご飯 / 香の物 / 味噌汁
または
・甘鯛三色野菜ロール
インゲン豆 / 南瓜 / 里芋 / 椎茸 / 人参 / 蕎麦の実ソース
炊き込みご飯 / 香の物 / お吸い物
【デザート】
・チーズやエキゾチックなフルーツのワゴンサービス
・カイザーシュマーレン
プルーンのコンポート
加えて / または
・トリュフケーキ
香りの良いコーヒーまたは紅茶
食後酒
ワイン
【白ワイン】
<ヴァインフィアテルDAC グリューナー・ヴェルトリーナー“シュロス・マイッサウ” 2014 / Weinviertel DAC Grüner Veltliner “Schloss Maissau”, 2014>
明るいストローイエロー色。ピーチ、フェンネル、ハーブのスパイシーで爽やかな香りが広がります。新鮮で、パインや林檎など黄色果実のフルーティーな味わいに、ペッパーの風味が漂い、熟成した後味が長く残ります。アルコール分13.0%
<ズュートシュタイヤーマルク・ソーヴィニヨン・ブラン 2014 / Südsteiermark Sauvignon Blanc, 2014>
緑を帯びた快いイエロー色で、スパイシーなミネラルのブーケに、緑や黄色のパプリカのニュアンス、マスタードと洋梨のタッチがあります。変化に富み極めてスパイシー、デリケートで爽やかな酸味、晴れやかで極めてコンパクトなワインです。アルコール分11.0%
<ヴィーン・ヴァイスブルグンダー“デア・フォルモーントヴァイン”2014 / Wien Weißburgunder, “Der Vollmondwein”, 2014>
微かなグリーンを帯びた明るいイエロー色。林檎の香りの下には、デリケートなナッツの香りも感じられます。フルーティーでフレッシュ、ハーモニー豊かで飲み心地がよく、深みのある明快なキャラクターのワインです。アルコール分13.0%
【赤ワイン】
<カルヌントゥム・ツヴァイゲルト“ルビーン・カルヌントゥム”2012 /
Carnuntum Zweigelt ”Rubin Carnuntum”, 2012>
深いルビー色で、チェリーの甘味と酸味の完璧なブレンドを味わえます。極めてフルーティーで、多彩な香りに豊かなタンニン。エレガントな口当たりで、長い余韻が残ります。アルコール分13.5%
<ブルゲンランド・ブラウフレンキッシュ・ホッホエッカー 2012 / Burgenland Blaufränkisch Hochäcker, 2012>
奥行きある深紅色で、ベリー類のフルーティーなアロマ、スパイシーで快い酸味があります。きめ細やかな口当たりで、ハーモニー豊かなバランスのとれたフィニッシュです。アルコール分13.5%
<フリウリュウ・ペニンシュラ・シラー・ヴィオニエ 2012 / Fleurieu Peninsula Syrah Viognier, 2012>
ザクロを思わせる深いルビー色で、優しいフローラルな香りに、ベリー類、タバコ、微かなレザーのニュアンスがあります。フルーティーで緻密なタンニンの風味にリコリスのタッチが加わり、深みがあり極めてエレガント。凝縮された内容にもかかわらず軽やかなワインです。アルコール分14.5%
【デザートワイン】
<ブルゲンランド・ベーレンアウスレーゼ・キュヴェ / Burgenland Beerenauslese Cuvée>
シャルドネとウェルシュリースリングをブレンドしたベーレンアウスレーゼ。明るいイエローに、銀色の光沢をもちます。熟した核果、繊細なスパイスやミネラルに、しっかりとした蜂蜜の風味が重なります。黄色果実のジューシーなニュアンスと爽やかな酸味は、エレガントでバランス良い密柑の香り。余韻ある後味が印象的です。アルコール分11%
ワインはデザートワインも含めて7種類ですが、そのうち6種類はヨーロッパの「オーストリア産」、赤ワインのフリウリュウ・ペニンシュラ・シラー・ヴィオニエ 2012 / Fleurieu Peninsula Syrah Viognier, 2012だけが、南半球の「オーストラリア産」です。
ワインの他に、オーストリア製ビール、ノンアルコールビール、スピリッツ各種、ノンアルコール飲料が多数あります。
離陸して約1時間後に機内食サービス(ファーストサービス)が始まります。最初は、おつまみとアルコール類またはノンアルコール飲料。洋食メニューを注文された方は、ワゴンの中にある好きなパンを選ぶことができます。
おつまみはナッツでした。私は、パンを2種類選びました。
白ワイン、ヴァインフィアテルDAC グリューナー・ヴェルトリーナー“シュロス・マイッサウ” 2014 / Weinviertel DAC Grüner Veltliner “Schloss Maissau”, 2014を選びました。果実味豊かでフルーティーな辛口でした。
前菜のオードブルです。1つ1つのサイズが小さく、どれも一口サイズです。タルタルソースがおいしかったです。
ビーフコンソメスープです。味が濃く、飲み終わった後に喉に残る感じでした。
ビーフコンソメスープの味が濃く、喉の奥に違和感を感じたのでここで一息、緑茶を頂きました。
メインディッシュは、洋食2種類、和食2種類の合計4種類の中から1つを選びます。私は、洋食メニューからサーモン・フィレを選びました。
サーモン・フィレの上にはにんじん、下にはセロリ入りマッシュポテト。さらに下の緑色が、ほうれん草クリームです。これらをサーモン・フィレと絡めて食べます。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、かなり肉厚です。見た目で厚さ4~5cmはあります。日本でこれほど肉厚なサーモン料理を見たことがなかったので、正直驚きました。食べ応えがあります。
サーモンには脂身がなく、ジューシーさもありません。しかし、パサついてなく、程よい弾力があり、マッシュポテトとほうれん草クリームを絡めて食べると、サーモンの旨みが口の中に広がります。
マッシュポテトはセロリ入りとのことですが、セロリの味は感じられませんでした。ほうれん草クリームは、青臭くなく、ほうれん草の甘みを生かした比較的あっさりとした味わいでした。
メニューには、根菜 / 新鮮なホースラディッシュ(西洋わさび / 山わさび)と書いてありましたが、添えられていたのは、にんじんです。
写真を撮っていませんが、隣の席の方は洋食メニューの「豚肉のグリル」を食べていました。この豚肉も見た目が4~5cmぐらいの肉厚で、食べ応えがありそうでした。もちろん美味しそうでした。
前菜のオードブル、ビーフコンソメスープは少量でしたが、メインディッシュはボリュームがあります。これだけでお腹がいっぱいになります。
コーヒーメニュー
コーヒーは、メニューは別冊です。ドリンクメニューとして別冊なのではなく、コーヒーだけが専用メニューになっています。アルコール類、コーヒー以外のノンアルコール飲料は、機内食メニューに書かれています。なぜコーヒーだけが別冊なのか、メニューを開いてわかりました。
さすがオーストリア!と感心しました。コーヒーが10種類もあります。他の航空会社で出されるコーヒーは、ビジネスクラスであってもせいぜい2~3種類ではないでしょうか。
オーストリア航空の機内で提供されるのは、ウィーンの老舗コーヒーブランド「ユリウス・マインル」のコーヒーです。注文してからコーヒーをいれるので、提供されるまでに時間がかかります。
<ブラウナー / Brauner>
味わい深いブラックコーヒーにホイップクリームを添えたもの。大きなカップ、あるいは小さなカップで供されます。<シュヴァルツァー / Schwarzer>
特選ブラックコーヒー。大きなカップ、あるいは小さなカップで供されます。
<ヴィーナー・メランジュ / Wiener Melange>
古典的な「メランジュ」は、泡立てたホットミルクとブラックコーヒーのミックスです。
<アインシュペナー / Einspänner>
ウィーンのスペシャリティーコーヒー。いわゆる「ウィンナー・コーヒー」。ブラックコーヒーにホイップクリームと粉砂糖を加え、グラスで供されます。
<フィアカー / Fiaker>
コニャックとホイップクリームを加え、グラスで供される魅惑のブラックコーヒー。
<フランツィスカーナー / Franziskaner>
ブラックコーヒーに泡立てたホットミルクを注ぎ、更にホイップクリームとカカオパウダーを加えます。
<カフェー・フェアケールト / Kafee verkehrt>
ブラックコーヒーに、泡立てたホットミルクをたっぷり加え、グラスで供されます。
<マリア=テレジア / Maria Theresia>
ウィーン独特のコーヒー・バリエーション。ブラックコーヒーに、オレンジリキュールを加えたウィーンならではのコーヒー。
<カフェー・ベイリーズ / Kafee Baileys>
ブラックコーヒーに、ベイリーズ、ホイップクリーム、カカオパウダーを加え、グラスで供されます。
<ヴィーナー・アイスカフェー / Wiener Eiskaffee>
ダブルのエスプレッソにバニラアイスとホイップクリームを加えたもの。伝統的にグラスで供されます。
メニューを見て、「魅惑のブラックコーヒー」という言葉に惹かれて、コニャックとホイップクリームを加えたフィアカー(Fiaker)を頂きました。
このコーヒーはブラックコーヒーですが、コニャックが入っているので、重みがある苦みとコクのある香りがします。
ホイップクリームがほんのり甘く、ケーキも食べるのでコーヒーに砂糖を入れなかったのですが、人によっては砂糖を入れないと飲みづらいかもしれません。飲んだ後にガツンと苦みが効いている重厚な印象。「大人な味」でした。
メニューには、スイーツとしてカイザーシュマーレン(オーストリアの代表的なデザート。薄いパンケーキを一口サイズに切り分けて、粉砂糖をまぶしたもの)またはトリュフケーキと書いてありましたが、トリュフケーキの代わりに提供されたのは、チョコレートケーキでした。程良い甘さでおいしかったです。
フルーツの盛り合わせも頂きました。客室乗務員の方は、もっとたくさんフルーツを皿に盛り付けようとしたのですが、私はすでにお腹いっぱいだったので、この量です。普段はもっとたくさん提供されるようです。
これで離陸後の機内食(ファーストサービス)は終了です。
就寝中の軽食
離陸後の機内食(ファーストサービス)が終わり、機内販売が始まります。その後に機内の照明を落として、窓の日除けを下げるよう案内があります。離陸から食事、機内販売までの慌ただしかった時間に一区切りがつき、ゆったりとした雰囲気で、静かな時間になります。
長時間フライトなので、客室乗務員からドリンクや軽食の差し入れがあります。寝ている人を起こさないように静かに行っているので、気付かない人も多いです。
私もフルフラットシートにして数時間寝ました。起きている間に2回軽食の差し入れを受けました。寝ていた時間もあったので、軽食の提供やドリンクサービスが実際に何回行われているかはわかりません。
1回目の差し入れは、離陸から6時間後。小皿に一口サイズのフルーツを頂きました。
2回目は、離陸から7時間半後。サンドイッチです。中にはスモークされた鶏肉と野菜が挟まれていました。パンが少し乾燥していたのが残念です。
到着前機内食(セカンドサービス)
着陸1時間半前に機内食(セカンドサービス)があります。
海老のシーザーサラダ・鶏胸肉の「ダニエリ」
ポテトサラダ / 人参
または
・ほうれん草とリコッタのマルファッティ
スローローストのトマトソース / フレッシュ・パルメザン
チョコ・チェリー・ヘーゼルナッツのタルトレット
焼きたてのパン各種
香りの良いコーヒーまたは紅茶
海老のシーザーサラダです。パンとヘーゼルナッツのタルトレットとともにワンプレートです。
日本でいうシーザーサラダとは、見た目が違います。レタスが乾燥していたのが残念です。機内は空気が乾燥しているから、仕方がないのかもしれません。料理の量は多くありません。
鶏胸肉の「ダニエリ」を選びました。注文を受け付けてから温めるためなのか、海老のシーザーサラダと一緒ではなく、時間差で後から提供されました。アツアツでした。
手前にあるのが、ポテトグラタンです。チーズの味は控えめに、ポテトの味が全面に出ています。食べるとポテトの食感がしっかり感じられます。
写真奥の鶏胸肉は、食べる前からチーズの濃厚な香りがしました。味も濃厚です。ポテトグラタンとは別のチーズを使っているようです。
ウィーン国際空港(VIE)入国審査
ウィーン国際空港には、入国審査でビジネスクラス搭乗者専用のプレミアムレーン(優先レーン)がありません。ウィーンに限らずEU加盟国の入国審査ブースは、EU加盟国のパスポート所持者とそれ以外の国籍の人とに別れます。
また、ウィーン国際空港の入国審査ブースは数が少ないので、飛行機を降りた後は混雑し入国までに時間がかかります。
搭乗を終えての感想
オーストリア航空ビジネスクラスには大いに満足しています。特に機内食とコーヒーが良かったです。
機内食は、離陸後に提供されるメインディッシュは食べ応えがあり、これだけで満足です。味も悪くはありません。
コーヒーは、他の航空会社では見られないほど種類が多かったのが嬉しかったです。地上のコーヒーショップで10種類は少ないかもしれませんが、上空の機内で提供され、しかも日本とは違う味わい深いコーヒーに感心しました。
就寝中の軽食、ドリンクの差し入れ時にこの10種類のコーヒーを注文できるかどうか試していないのでわかりません。これは、次回の搭乗時に頼んでみようと思います。
座席のシート幅と足元が広くゆったりでき、座り心地が良かったので機内では快適に過ごせました。長時間フライトには180度に倒すことができるリクライニングシートが欠かせません。エコノミークラスと違い疲労度は格段に少なく、フライト時間が実際よりも短く感じます。
またいつの日か、オーストリア航空ビジネスクラスに搭乗してヨーロッパへ行きます。
行き先:成田国際空港(NRT) → オーストリア・ウィーン国際空港(VIE)
時間:11:20(日本時間)— 16:20(現地時間) 所要時間12時間
クラス:ビジネスクラス(Z)
シート:009D(通路側)
機材:B777-200ER
マイル積算:ANA125%